耐震というワードを理解したい
耐震 建物の強度や粘り強さを上げることで地震や風の大きな力に抵抗する。
耐震設計の基本理念。
〇稀に発生する震度五弱程度以下の中小地震に対しては損傷しない
〇極めて稀に発生する震度6以上の大地震に対してはある程度の損傷を許容するが倒壊せず、人命を守る。
行き着くところは、倒壊させずに「人命を守る」です。
許容応力度計算をかけて耐震等級2~3を確実に取った建物とするのは当たり前のミッションとして
最後に手を動かし作り上げる大工がこの責任を感じて作業しているか
覚悟をもって仕事が出来ているかも大事なのでは
ごく稀の地震をうけて倒壊させずに「人命を守る」
人命を守る仕事に従事している事に気づいてほしいと考えるようになりました。
丸晴工務店の濃沼社長のお声かけもあり
大工を社内に抱える5社で大工工務店の会を立ち上げました。
丸晴工務店・創建舎・マクス・二村建築・中山建設
木構造のスペシャリストでもある山辺豊彦さんをお迎えしての全5回の講義に加え
衝撃的だったのは破壊試験でした。
これを社員皆で経験できたのは大きかったです。
山辺さんの解説付きという贅沢な時間
聞く大工も真剣です!!
私たちの耐震住宅への意識はここでスイッチが入ったポイントだったと思います。
面材が強いからこの家は強いとか、等級3だから強いとかも
一つの物差しではあったのだけれど、もっと深く考えたいと感じたのもこの破壊試験からです。
建物コーナーに強化金物の設置。一階柱、筋交いに桧を採用など。
この実験から変わった仕様もあります。
「人命を守る」という重みから逃げずに真摯に受け止め、粘り強く、そして深く挑んでいく覚悟で
「耐震」という言葉を理解しました。