造り付け家具の製作
家具職人の五味です。
年明けから「小屋のある家」の家具に取り掛かっております。
家具制作における最初の工程は無垢材を貼り合わせて大きな板にする板矧(いたはぎ)からになります。
家具の甲板と階段板の板矧をしました。
材料は材木屋さんから直接仕入れています。
板矧を最初に行う理由は接着剤の水分を飛ばす養生期間を取るためです。
接着剤の水分が木の中に残ったまま表面を仕上げてしまうと水分が抜けた際に板が縮んでしまい、接着箇所に落ち込み筋が生じてしまいます。
これは板矧の工程で基本的な事なのですが、もっとも重要な工程です。
板矧後はしっかり養生を取りサンディングで仕上げをし、一枚ずつ梱包しています。
梱包をしているのは設置までの時間が空く場合に湿度の晒され方にによっては板が反ってしまい、設置が困難になる場合があるからです。
無垢の取り扱いは合板に比べてデリケートなのです。
その後は家具本体の制作に移ります。
上部に吊り棚が有り下にはピアノを設置、反対側は部屋の壁になる。間仕切り家具。
非常に大い家具で設置や搬入を考えて特殊なジョイントを使用していきます。
間口が2.7mの吊り棚とデスク。
玄関収納を兼ねたベンチ。
この他にも洗面所一式、オーダーキッチン、キッチン背面収納、円形ダイニングテーブル制作等をしていきます。
こんなにも沢山の家具を任せて頂いております。