今回は家具屋視点でキッチンについてです。家作りの参考になれば嬉しいです。

キッチン製作は注文住宅やリフォームの内装おいてはメインどころにもなってきます。

メーカー製キッチンを選ばれるか造作キッチンを選ばれるかで、デザイン、使い勝手、コスト面も変わってきますので、何をお選びになられるかは様々な事情を考慮されているお客様次第です。

あくまで作り手の個人的考えですが、メーカー製と造作キッチンほんとうにどちらを選ばれても良いと思います。

過去の割合的には約6割位のお客様に造作でキッチンをお作りさせて頂いております。

メーカー製はショールームなどで完成品が見られる事の安心感や、小物オプションも標準装備されていたり、価格も多少抑え目でレイアウトなど金額も分かりやすく計画のし易さもあり選ぶ楽しさを感じられるのかなと思います。メーカー製を据え付けた場合でもそれ単体でキッチンは完成しません。キッチンには収納も必要になってきますのでキッチンの対面に収納を設ける事がほとんどですので、そちらは造作でお造りしています。そしてメーカー製キッチンに一段上がったカウンター収納で囲んで対面キッチンにする事も多いです。キッチンカウンター収納とリビング家具を繋げて一体感を出す事もできます。細かい納まりの部分も家具職人と大工が密に連携をとれるkitote の強みとするところでもあります。

造作キッチンではショールームはございませんが、完成見学会などタイミングが合えば実際にキッチンを見ることはできます。事例も多数ございますのでご参考にできると思います。造作キッチンは配置の自由度が高く文字通りミリ単位でのご注文が可能です。注文住宅をお造りになられるお客様はご自身のこだわりや生活の動線などはっきりした方も多いので造作キッチンとは相性が良いと思います。決まったものを収納したい、スライド棚で炊飯器を手前に引けるようにさせたい等こだわりを実現させたい方にもおすすめです。弊社オリジナルのパイプスライド棚も人気があります。引き出しはハーフェレ製のスライド引き出しを採用していますのでメーカー製キッチンと比較しても遜色はありません。

キッチンはメーカー製と造作キッチンどちらにおいてもある程度設備系の寸法が決まってきますのでそれによる配置の制約は多いです。例えばシンクの大きさは多少選べますが80センチくらいは必要になってきます。食洗機は一般的に45センチか60センチの2択で、コンロの大きさもほぼ同じでガスオーブンなどもコンロ下へと、これらを配置すると残りの部分を引き出しにするか扉収納にするかオープンスライド棚にするかゴミ箱置き場にするかなど全て決める事ができます。当然かかるコストも判断基準にはなってくると思います。

最大の強みは「安心感」です。家具職人五味は事務所の下階にある家具工房で製作しております。着工前お打ち合わせの頃からお客様とお顔を合わせる事もあります。上棟式などにも大工さんと同列で参加させて頂いております。時にはお客様から直接相談される事もあります。お客様と直接お会いしますのでお名前とお顔も認識しており、時にはお顔を思い浮かべながらご要望に向き合い製作します。工房ではいつお客様が見学されても良いように整理整頓しておりますのでいつでもお気軽にお越しください。