レッドシダーで造る玄関引き違い戸
クラフトマンの家もいよいよ大詰めに入り建具の製作に入っています。
レッドシダーで作る玄関引き違い戸です。
日頃から無垢の框扉の加工は慣れてはいるものの、今回は特別に緊張感があります。
毎日、大工さんの目に晒される訳ですから家具屋としては失敗はできません。。
ビシッと気を引き締め加工に入ります。
木取りを終え勝手墨を施した加工待ちの材料達。
ホゾ穴の加工をするのに穴の墨付けをします。この作業は鉛筆では行いません。
筋け引きという小さな刃物の付いた道具を使い筋を引きます。
この筋は限りなく点に近い線である為、精度の要る作業には欠かせません。
筋を引いたら角のみ盤で穴を開けます。
精度良く開けることができました。
今度は穴に合わせてホゾを作ります。
丸鋸でホゾの胴付きを決めます。
次はホゾの「だき」(厚み)を決め程よい入り具合に調整します。
そしてホゾの「きき」(幅)を決め中間の島を抜きます。島を設けることでホゾ穴の強度を高める事ができます。
ここまででホゾとホゾ穴の加工は終わりです。
框を組む前に必要な加工はできるだけやってしまいます。
大きな建具になってからでは取り回しが悪く作業が難航するからです。
やっと組み立てに入ることができます。
接着剤を塗布し、旗がねで締め込み圧締をします。
上手く組みあがりました。鉋で表面を仕上げ完成です。
吊り込みが楽しみです。後は大工さんよろしくお願いします。
五味