たいせつなお金の話
家づくりを行う上で気になる費用。
抑えておきたいポイントを
お伝えします。
住宅価格高騰の理由
2020年のウッドショックを機に各種建材が軒並み高騰してしまいました。電気・ガソリンも高騰した結果、建築価格が2〜3割アップ。無垢の木や造作家具をふんだんに盛り込んだkitoteの仕様だと、設計費・外構費入れて4,000〜5,000万円(税込)が目安(28~32坪)になってしまっています。
3,500万円くらいあれば、建築家が考えたホンモノの木の家が建てられるかなあ…そう考えてらっしゃった方からすると、これまでの漠然とした予算感とは大きなずれが生じてしまっている状況です。
つまり、丁寧に設計施工されたホンモノの木の家を建てるのは、それなりの予算が必要な時代になったということです。
木の注文住宅を
諦めない
こうした状況下で、ローコストや分譲住宅を建てる人が増えてきているようです。たしかに新建材を使い、規格型や建売で住まいを手に入れればイニシャルコストは抑えることができます。…が、日々暮らす家が妥協や我慢の産物だとしたら、それは決していい選択ではないのでは?とわたしたちは思うのです。
わたしたち家づくり工房kitoteは、日々ゆたかに暮らして欲しいと願っています。そのためになにができるか、どうすれば、木の注文住宅を手に入れて、そこでゆたかに暮らしていただけるかを考えてみました。
価値ある価格で
心地よい木の家を
手に入れる
当然、これまでと同じ「モノ」を同じようにつくっていたら、価格上昇は避けられません。ただし、設計や施工を工夫することで、ランニングコスト含めた予算に近づけることは可能だと考えています。
では、どうしたら木の注文住宅が建てられるか?
ひとつは、「こだわり」のある住宅を作ることです。
一見こだわると予算がアップしそうですが、必要、不必要のメリハリをつけることで、トータルのコストを抑えた家づくりが可能になるからです。「手に触れる部分の素材にはこだわるが、それ以外はコスパ重視のセレクトにする」わけです。
となると、見積りの一つ一つの項目が費用をコントロールする要素になります。私たちの見積もりに「1式」という項目が少ないのはそのためです。こだわる部分は大切にしながら、落とせる部分を精査してコストカットする。そんな努力を惜しまず、極力ご予算にあわせた提案をしています。
次に、メンテナンスや光熱費も含め、総合的に長い目で考えて建てることです。
- ・敷地をいかし、普遍的な太陽のエネルギーを最大限活用できる高性能なパッシブ設計とすること。
- ・余計な部屋はつくらないとか、廊下をなくすとか、階高を抑えるとか、不必要に大きくせず、ランニングコストを抑えたつくりにすること。
- ・将来を見据えた可変性のある設計とすること。
- ・メンテにお金が掛かる素材や工法にしないこと。
- ・永く飽きの来ないデザインにし、無駄な改築を防ぐこと。
ぱっと思いつくだけで、このようなポイントが列記できますが、ポイントはイニシャルだけでなく、ランニングやメンテナンスまで考えた予算計画を立てることです。
目先のことだけを追わず、住宅ローンにプラスして掛かる建てたあとに掛かる費用を考慮することで、結果毎月の出費を抑えることが可能になります。
こうした家づくりにはノウハウが必要です。
設計のプロである建築家と協働し、自社に大工や家具職人を置いているのはこうしたノウハウを蓄積し、価値のある家づくりをお客さまに提供したいからこそ。
心地よくのびやかに暮らせる住まいを価値ある価格で提供できるノウハウを、わたしたち家づくり工房kitoteはしっかりと蓄えています。