「つむぐ平屋」お引渡し
こんにちは、設計監理の若林です。先日「つむぐ平屋」をお引渡ししました!Mアトリエの岡村さんに設計協力いただいた住まいです。東西に長い平屋で、南にたっぷりと開口をとっています。お引渡しの日はお天気でひなたがとても心地よく感じられました。
施主さまが育った実家の敷地内で母屋の建て替えという形で新築しました。母屋の面影を感じられるあしらいが随所にちりばめられおり、それが名前の由来です。
こちらは和室にあった欄間を縦にして使っています。控えめでありながらも印象的です。シャープに見えるように欄間の框を大工さんが削ってくれました。玄関に入ってすぐに目に入るところにあるので、家に帰ってくるとまず母屋の部材が待っているというのが素敵だなと思います。同様の欄間をWIC付近の窓にも。そちらの方は窓の開閉やガラス掃除のときのために取り外せるようにしています。
玄関ポーチに置いたベンチは飾り棚として使われていた立派なひのきの板を使いました。外部の木部塗装色と合わせて製作。かわいらしいベンチになりました。
植栽は建物付近に新たに施しました。家の中から見ると奥にある元々の庭と新しい庭がいい塩梅に混ざって、この住まいならではの素敵な景色になりました。
ご自身が暮らしへの興味関心がとても深く、細部にわたる打合せも施主様と一緒にたくさん行いました。工事中からよく現場をのぞきにいらして家づくりを楽しんでくださっていましたが、引渡し後、新しい暮らしをとても楽しんでいらっしゃる旨メッセージをいただきました。喜んでいただけることが私たちもうれしく、そしてこれから思い出をさらにつむいでいかれることがとっても楽しみです!