作りつけ家具をつくる
今、都筑区の工場では杜CAFEのオープンに向けて製作中です。
こちらはCAFEのキッチンに納める吊り棚です。
両面側から見える為これまた気を使います。
今回のポイントはお客様から見える側は継ぎ目の無い様にしたことです。
通常は箱型の家具を作る際には縦に使う 「帆立」 と呼ばれる部材と
横に使う 「地板・天板」 と呼ばれる部材で構成されますが、
各板の厚みのラインが見えて来てしまうのが普通です。
その為に縦と横の継ぎ目が見えてしまいます。
今回は一手間加えて四方留めの様な作り方をしました。
この方法のせいで木目の繋がりが途切れることが無くすごくスッキリしたデザインに見えます。
両面仕様の吊り棚でメープル材の白い色とシンプルな木目にはこの工法はピッタリな気がします。
気になる方はオープン後に杜CAFEまで見に来られてはいかがでしょうか?
いろいろな意味で杜CAFEのオープンが楽しみですね。
そんな中でも仕事の切りの良い場面では、お待たせ致しておりました本棚を製作しました。
ラワン合板で作った本棚がこちらです。
ラワンの持つ独特の木目がとても良い雰囲気を出していると思います。
塗装には色付きのオイルを施しています。
高野大工と納品に行ってまいりました。
実際にお部屋に取り付けると工場で見ていたのとは違う色や表情が見えてきてとても素敵だなと思いました。
そして一息つく間も無くCAFEの最終局面に突入です。
残りは建具と引き出しの面材ですがこの部分は無垢材で製作します。
要するに一番の見栄えになってくる部分でもあります。
建具は框組みでお得意のホゾで組みます。
ホゾ組みは自分の十八番なので苦も無く加工しちゃいます。
やはり木工でこういう加工はやっていて楽しいですね~。
以上です。五味